こんにちは、執筆担当 & 子育て奮闘中のチャン太郎(旦那)です🐶
今回はミルトン消毒・除菌液に哺乳瓶を浸けたあと
- そのまま使用してもいいのか?
- 1回水ですすいだほうがいいのか?
こういった疑問にお答えしていきます。
赤ちゃんが直接口にするものなので、凄く不安に思われるのは当然のことですよね💦
結論からいいますとミルトンの消毒・除菌液から取り出した哺乳瓶は、1回水で洗い流してから使用した方がいいです。
とにかく産まれたばかりの赤ちゃんの体調に影響しないか心配になります。実際私もそうでした💦
この記事を読めば、ミルトンに浸けた哺乳瓶をなぜ1回洗うべきか分かりますよ。実験してみましたのでその結果をみていただければ、皆さんの疑問や不安が吹き飛ぶこと間違いありません!
それでは早速本文にいきましょう
残留塩素(有効塩素)について
それはミルトンに含まれる有効塩素がメインに、残留塩素として残っているからです。
その残留塩素が、哺乳瓶についている水滴に含まれています。なので『これが赤ちゃんの口に入ると危ないやん!』と私も含め、みんな思うワケです(/ω\)
有効塩素とは?
別記事のミルトンの殺菌・除菌力で説明しましたが、ミルトンの元となっている塩素は次亜塩素酸(HClO)と次亜塩素酸イオン(ClO‾)から構成されてます。
これらのような強い殺菌・除菌効果の成分を有効塩素といいます。
細菌を倒すことで有効塩素はある程度分解されますが、それでもまだまだ残留塩素としてしっかり残ってます。
残留塩素とは?
上記で説明した有効塩素が残ったもの通称『遊離残留塩素』と、前者の数分の1ぐらいの効果になる『結合残留塩素』から構成されてます。また全残留塩素と呼ばれたりもします。
残留塩素について語ると長くなりますので、別記事で紹介してます☟
【知らないとヤバイ!】赤ちゃんのミルク作りで知っておきたい残留塩素とは?
ミルトン消毒後 ➔ 哺乳瓶は濡れたまま(水ですすがないで)使っていいの?
結論から言いますと、ミルトン液で消毒・除菌後は一度すすいだほうがいいです。
それはなぜか??理由は2点あります
- 残留塩素分が意外と多く残っているから
- 塩素の臭いがきついから
残留塩素が多いと赤ちゃんの体調に影響する可能性がありますし、また塩素の臭いがきついと赤ちゃんがミルクを飲まなくなる場合があるからです。
実際に調査しましたのでみていきましょう。
調査した内容
まずミルトンCP錠剤で120〜140ppmの次亜塩素酸溶液(次亜塩素酸水)を作り、1時間ぐらい哺乳瓶を浸け込みます。
そして哺乳瓶を取り出し、下記2パターンで残留塩素(全残留塩素)を測定してみました。
- 取り出した除菌液まみれの哺乳瓶に、水道水を沸騰させて作った残留塩素ほぼ0の水を80ml※1.入れてよく振ったもの。
- 取り出した除菌液まみれの哺乳瓶を1度水道水で流して、同様に残留塩素ほぼ0の水を80ml※1.入れてよく振ったもの。
※1.80mlは1回に新生児の赤ちゃんが摂取するミルク量です。
測定に使用するのは残留塩素チェッカー(DPD法※2.)になります。
※2.DPD法:水中の残留塩素が、DPD(試薬)と反応して桃色になる特性を利用して測定する方法。
測定した結果
❶の哺乳瓶をすすがなかった場合、0.66mg/Lの残留塩素量。
対して❷の哺乳瓶を一回水道水ですすいだ場合、残留塩素は0mg/Lになりました。
正確には洗い流す水道水にも残留塩素が0.1mg/L~含まれてますが、微量のため影響は少ないです。
考察してみよう
1回も水道水ですすがなかった場合、0.66mg/Lの残留塩素が含まれてました。
日本が定めている健康を害さない基準としては1mg/L以下になります。この数値からすると…0.66mg/Lはそこそこ高い値となってます。
しかもこれは成人を対象した基準値なので、抵抗力が無い赤ちゃんはもっと低い基準値が想定されます。
ということから、1回は水道水で哺乳瓶をすすぐことをオススメいたします。1回すすぐと残留塩素が0mg/Lでしたので絶大な効果があります。
確かにメーカーは哺乳瓶に残留塩素が残っていても、粉ミルクの成分と結びついて塩になるから問題無いと言ってます。
またミルトンを摂取しても問題が無かったという、下記テストレポートもあります。
・ゾンデ注入器のミルトン処理による影響 13)
未熟児は留置ゾンデ(カテーテル)によって栄養を一時的に摂っている。ゾンデ注入器
(50mL ガラス製注入器)は使用後洗浄してからミルトン 80 倍希釈液に浸漬し、使用時に取出して水洗いせずにそのまま使用した。約 300 人の未熟児がこの留置ゾンデを平均 2 週間にわたって使用したが、全く何の異常所見も観察されなかった。引用元:杏林製薬㈱医薬品インタビューフォーム”日本病院薬剤師会の IF 記載要領(1998 年 9 月)に準拠して作成 ”
でも赤ちゃんが口にする乳首に、高い濃度の残留塩素がつくのは嫌じゃないですか?
哺乳瓶の中にある水滴ならミルクと混ざり合うことができますが、こういった混ざり合わない箇所にもつきます。
こういった安全面や、あとは塩素の臭いを除去するのに有効です。明らかに1回すすいだ方が臭いは軽減されてました。
ミルトンを含めたメーカー各製品の臭いを比較☟
どれが臭い?\ミルトン・ミルクポン・チュチュつけるだけ/消毒・除菌液の臭いを徹底比較♪
水道水で哺乳瓶を洗い流さないと、製品によってはかなり塩素臭のするものがありました。
まとめ:哺乳瓶やおしゃぶりについたミルトンはそのまま使用せず軽く洗い流そう!
ここまでミルトンに哺乳瓶を浸けたあと、そのまま使用するか or すすぐかで議論してきましたが・・
結論として1回は水道水ですすぐことをオススメいたします。
それはすすがなかった場合、割と高い濃度の残留塩素が哺乳瓶に残ってしまうからです。
逆にすすいだ場合は残留塩素がなんとほぼ0になります。
塩素独特の臭いに関しましても、明らかに1回すすいだ方が臭いが軽減されました。
実際に筆者自ら検証しましたので間違いないかと。ミルク作りで哺乳瓶を消毒・除菌の際は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
最後に・・
『このレベルの残留塩素ならすすがなくても問題無い説』について
確かにメーカーの言う通り、残留塩素はミルクの成分と反応して塩になるから大丈夫かもしれません。
ただどちらが赤ちゃんの健康面に影響するか?可能性で考えた場合・・間違いなく残留塩素だらけの哺乳瓶をそのまま使う方が危険です(´Д`)
赤ちゃんにとって安全で優しい方法を取ってあげるのが、愛情であり、私たち親がすべき大切な役目だと思っております。
このすすぎ以外にも、ミルトンの安全性に関してよくあがっている疑問について検証。これも参考まで
気になるミルトンの安全性を徹底解説♪むしろミルトンを使わない方が赤ちゃんにリスク!