
どもこんにちは、執筆担当のチャン太郎です。
今回は赤ちゃんのミルク作りで1番のポイントとなる『温度』について徹底解説していきたいと思います。
具体的に言いますと
- 粉ミルクに混ぜるお湯の温度はどれぐらい?
- 作ったミルクを何度まで冷まして赤ちゃんにあげればいいの?
- 熱湯でミルクを作ると栄養成分が壊れるってホント?
こういった疑問をお持ちの方におすすめの記事内容となってます。
結論から言いますと、粉ミルクに混ぜるお湯の温度は80℃で、赤ちゃんに与える温度は34~40℃ぐらいがイイです。
いちいち温めたお湯で混ぜて、またこれを冷やすんかい!ってな感じでかなり面倒ですよね。
でもこれは赤ちゃんの健康を守る大切な作業なのです。ということでこの辺を詳しく知りたい方は本文に早速いってみましょう。
この記事を読めば、ミルクの温度についてバッチリ分かりますよ(^^♪
粉ミルクを作るお湯の温度はなぜ70度以上なの?常温の水じゃダメなの?

粉ミルクを作るお湯の温度について
粉ミルクを作る際、お湯の温度は70度以上は必要と言われます。
それは粉ミルク自体に、また溶かしたミルクに『サカザキ菌』や『サルモネラ菌』が混じっており、これらの菌は70度以上の温度で死滅するからです。
でも正しくは哺乳瓶に熱をもっていかれることを考慮すると、80度以上のお湯で作る必要があります。
サカザキ菌に関して、厚生労働省公式サイトからの抜粋になります。
2004年2月の専門家会合の報告によると、本菌は70℃以上の温度で速やかに不活化するとされています。また、社団法人日本乳業協会は、上記の報告を踏まえ、医療機関に対し育 児用調製粉乳について80℃前後の熱湯による調乳、又は調乳後一旦80℃前後に一旦加熱後冷却する方法を推奨しています。
引用元)厚生労働省育児用調製粉乳中のEnterobacter sakazakiiに関するQ&Aより
まず70度のお湯を哺乳瓶に投入したところ、64度まで温度が一気に下がってしまいました。粉をかき混ぜる前なのでコレはマズイです。

次に80度のお湯を哺乳瓶に注いだところ、73度までしか温度が低下しませんでした。菌を死滅させられる、70度以上をキープすることができています。

サカザキ菌とサルモネラ菌の健康被害について
まずサカザキ菌ですが、主に粉ミルクを作る製造環境に存在し、それが粉ミルクに混じってしまいます。
この菌のやらしいところが乾燥に強く、平気でミルク缶の中でも生き続けます。
成人が口にしても軽症で済むのですが、もし赤ちゃんの体内に入ってしまうと恐ろしい敗血症に💦敗血症とは血流減少によって臓器が機能不全になることで、重症化すると死に繋がることも・・
もう1つはサルモネラ菌になります。この菌は人や動物の腸内、河川など様々な場所に存在しています。
サカザキ菌みたいにもともと粉ミルクに混入していることはあまりなく、ミルクを作っている際や作ったあとのミルクに混入するパターンが大半です。
少量の菌でも体内に入ると食中毒を起こし、腹痛、嘔吐、下痢、高熱などの症状が発生します。特に抵抗力ない赤ちゃんは重症化する恐れがありますので注意が必要です。
サカザキ菌とサルモネラ菌について徹底解説してますぜひ☟
雑菌から赤ちゃんを守る!粉ミルクに混入するサカザキ菌とサルモネラ菌の症状と予防方法
粉ミルクは人肌と言うけど・・何度で赤ちゃんに与えればいいの?

前章にて70度で作った粉ミルクは、人肌なので36~37度に冷ますのが丁度いいぐらいです。
ただ1日何回も与えるミルク・・毎回こんなにキッチリの温度で作っていられないので、34~40度ぐらいを狙って作りましょう。
34度以下だと赤ちゃんのお腹を冷やしてしまいますし、40度以上だと少し熱くなってきますのでこれぐらいの範囲で問題ないかと思います。
冷まし方につきましては、氷を入れたボールに哺乳瓶をつけて回すのが一番早いです。80度のお湯を注いで作った73度のミルクが、3分10秒で飲み頃の38度まで冷えます。

不安なら粉ミルクが適温かどうか温度計で確認しよう

作ったミルクの温度ですが・・
「34~40度に冷えたかどうか」手で哺乳瓶を触ったり、手にミルクを出して確認しようとしても最初は分からないと思います。

なので下記ような棒状の温度計を使うのが便利です。最初は手で触れた感じと、温度計の数値を見比べて、大体の感覚を掴んでおくことから始めましょう(^^♪

粉ミルクは70、80、90、100度の熱湯で作ると成分が壊れるの?

70度以上の80、90、100度の熱湯で作ると、粉ミルクの成分が壊れてしまうのでは?とよく耳にします。
『成分=赤ちゃんに重要な栄養源』なので、これはあまりよろしくないです(*_*)
でもこれについては心配無用です!たくさん入っている成分の中でも影響がありそうなのは、熱に弱いビタミンCぐらいです。
そのビタミンCも粉ミルクの製造メーカーにより、加熱を考慮した配合になってますので栄養分が不足することは無いです。
一番人気の粉ミルク『ほほえみ』を作っている、明治も下記のように大丈夫だと言ってます。
粉ミルク(ほほえみ)は煮沸後70℃以上のお湯で調乳してください。平成19年(2007年)に、WHO(世界保健機構)とFAO(国連食糧農業機関)より「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が作成、公表されました。日本国内におきましても、厚生労働省の指導のもと、ガイドライン通り、煮沸後70℃以上のお湯を使用し調乳してください。なお、70℃以上のお湯を使用しても栄養成分が大きく損失するようなことはありません。
加熱に対する影響が大きい栄養成分(ビタミンCなど)については加熱の影響を考慮した製品設計としており、栄養成分が不足することはありません。
粉ミルクを調乳する際は温度に注意しよう!

赤ちゃんの粉ミルク作りには、温度が一番重要ということで解説してきました。
粉ミルクを溶かすお湯の温度は、余裕をもって80度以上にしましょう。哺乳瓶の容器温度が低いため、熱を奪われてしまうからです。
赤ちゃんの健康を害するサカザキ菌やサルモネラ菌を死滅させるには、70度以上必要になってきます。注意しましょう!
今度は70度で作ったミルクを冷ます温度ですが、34~40度ぐらいがいいです。
これぐらいだと赤ちゃんのお腹が冷えることがないですし、火傷をすることもないです。
よく人肌の36~37度ぐらいに冷ましてと言いますが、赤ちゃんの面倒を見ながら毎回そんなピンポイントで作っていられません💦
温度に関してはこれら2点を守ってミルクを作れば、赤ちゃんの健康を害することはありませんので安心です。
ということで今回はこの辺で、最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
これからもミルク作りについてお役立ち情報を発信していきます!